ゲットウ
漢字で「月桃」と書く。方言名サンニン。サンニン草全体から漂う芳香はノスタルジックな癒し系。
旧暦3月3日は浜下り。島の最も重要な行事の一つ。家族総出で潮干狩りを楽しむ。サンニンの葉で包んだヨモギ餅は浜下りの必需品。
サンニンの花は雨の記憶。開花は梅雨入りの兆し。
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▲4月1日(曇)
シャリンバイ 満開。 ▲4月3日(曇)
ベニモンアゲハ
初見日:数年前から居着いた新しい与論島の住人。
98年から2000年は出現月数が2ヶ月から4ヶ月程度。2001年と2002年は8ヶ月。最盛期で30%、出現パターンに若干不安定な部分があるものの、そろそろ「定着宣言」・・・は、時期尚早?。
▲4月8日(晴)
モンシロチョウ
初見日。▲4月9日(晴)
田植えの済んだ田:数カ所。クサシギ
:田んぼで採餌。
ゲットウ
(写真右)開花。
タカブシギ
飛来:田んぼで採餌。コムクドリ
50羽程の群れ ▲4月14日(曇/雨)
ササゴイ
終認。
サシバ
渡り:サシバの渡りが始まった。繁殖のために九州以北へ渡る。
この日は、昼過ぎ数十羽の群れが上昇気流に乗って空高く上っていった。
リュウキュウアサギマダラ
初見日。 4月15日(曇)
シロハラ
終認:この日を最後に与論島からいなくなった。昨年の11月5日、最初のシロハラに会ってから、およそ5ヶ月。
出会う確率100%の顔馴染みが旅立った。また秋になったら元気な姿を見せて欲しい。▲ 4月16日(晴)
アオジ 終認:昨年の11月4日が初認。シロハラとほぼ同時に来て、そして同じ頃に帰っていった。ツマムラサキマダラ
初見日。 ユリ
開花。 ▲4月21日(曇)
ナガサキアゲハ
初見日。 ▲4月23日(晴)
ヘビ(アカマタ)
死体。路上で車に轢かれた死体が1匹。
28日には別の場所で小学生が見つけて騒いでいた。ウラナミシジミ
初見日。
▲4月24日(晴)
バン
初認。 ▲4月25日(晴)
台風2号
:熱帯低気圧に変わって西の海上を通過。風が強い一日。
▲4月29日(晴)
オキナワビロードセセリ
(写真左)初見日:翅の表面が、ビロード状で後翅の白い帯模様が目を引く、セセリの中ではきれいな蝶。
どちらかというと蛾っぽくて、あまり人気のないセセリ蝶の仲間たち。でもこのセセリは、一度見るとたぶん好きになる。 今回初めてその幼虫を見つけた(写真右)。予想はしていたが容姿はあまり頂けない。食草はクロヨナ。
イソシギ
1羽確認。 キアシシギ
1羽確認。キョウジョシギ
群10羽。
▲4月30日(曇)
ムナグロ 47羽確認。
<4月>
暖かくなるにつれて、蝶が増えてきた。今年の出だしは非常に少なく、昨年の台風の影響があるのかな、と心配されたが、4月に入って急激に増えてきた。オキナワビロードセセリの幼虫を確認できたのは大きな収穫。
・渡り鳥 たちも、徐々に移動を始めた。この冬は、ヒヨドリ
とシロハラ
の渡来数が例年より多く、特にヒヨドリ
は、ここ数年では最も多い。そのせいで野菜や果物に被害があったと聞く。ただ、この悪さをしたのは冬鳥として本州から渡ってきたヒヨドリ
たちの仕業で、普段から島にいるヒヨドリ(亜種のアマミヒヨドリ
)とは別のグループなので誤解の無いように。島にいるアマミヒヨドリ
たちは、そんな無茶な事はしません。いたっておとなしいヒヨドリです。
▲5月1日リュウキュウアサギマダラ
の幼虫初見:ツルモウリンカに1匹。
▲5月2日(曇/小雨)キセキレイ
終認。 ▲5月5日(曇)
アゲハチョウ
初見日:どちらかというと希少種だったアゲハチョウ。どうした事かやたら目につく。過去3年が、0件、1件、7件。今年は5月だけで、すでに9件。出現率36%は、2、3日に一度はこの蝶に出会うと言うこと。過去最も多い昨年でも1年かけてわずか7回しか出会ってない。なのにどうしたんでしょうか?。
▲5月8日曇
ヒメアマツバメ 3羽確認。
サシバ 終認:今期最後の越冬サシバ1羽を確認。この日を最後に与論島では見られなくなった。初認は昨年9月27日。およそ7ヶ月間の滞在でした。
▲5月9日(晴)
ミドリナカボソタマムシ?(写真左)発見!:変な虫を見つけた。今まで見たこと無い虫。オオバギの葉にくっついていた。写真撮った。ちょっとピンボケ。図鑑で探したら、「ミドリナカボソタマムシ」が一番似ていた。オオバギの葉にしがみついていると書いてあった。うん、これに違いない。発見!与論島にも「ミドリナカボソタマムシ」がいるゾ!!と。「タマムシ」って名がついているのがステキ!。
ツバメ
大きな群れ飛来:数十羽の群れ、数カ所で確認。▲
5月12日(晴)
カバマダラ 初見日。
▲5月13日(晴/曇)奄美地方梅雨入り。▲5月14日(曇)
沖縄地方梅雨入り。
アオバズク
渡来:14日と22日、夜中の2時半から3時頃、鳴き声を聞いた。
▲5月16日(晴)
セミ(クマゼミ)初鳴き。:今年はだいぶ早い?。去年は6月3日。
▲5月21日(曇)
沖縄地方乾燥注意報。だそうだ:梅雨入りした、て、ゆってたのに・・・。
▲5月23日(雨/曇)
モンキチョウ 初見日。
オオジョロウグモ
初見日 :まだ小さい。
▲5月26日(晴)
ホトトギス
初認(囀り):「トッキョキョカキョク(特許許可局)」と聞こえる大きな声で鳴く鳥。飛びながら鳴いたり、夜中に鳴くこともある。旅鳥として渡りの時期に声を聞くことが多いが、夏に鳴くこともあるので、少数が越夏もしくは繁殖している可能性もある
。主にウグイスに托卵する。
コシアカツバメ 1羽確認。
アマミウラナミシジミ初見日。 ▲5月27日(晴)クロハラアジサシ渡来 :春と秋の渡の時期に少数渡来する。通常は数日でいなくなが今年はおよそ2週間、数カ所の貯水池周辺で見られた。サンコウチョウ
初認:「ギィギィフィーフィ・
ホイホイホイ」と、特徴のある声で鳴く。昔の人には「ツキヒーホシ(月日星)ホイホイホイ」
と聞こえたらしい。月と日と星の三つの光で、三光鳥(サンコウチョウ)なのだそうだ。島の年配の方に聞いた話では、ちょうどその頃、召集令状の届く時期だったそうで「チョーヘイレイ(徴兵令)ホイホイホイ」と聞いていたそうです。
オウチュウ(写真右2枚)確認:車で走行中、電線にとまっているのを見つけた。与論島では1 985年以来の確認。モンキアゲハ(写真左)初見日:与論島では希少種。い
まのところ、
3ヶ所で蝶道と思われる場所を移動しているのを時々見かける。じっとしていてくれないので撮影が難しい蝶だが、今回やっと撮影に成功。雌がサルカケミナカンに産卵しているのも確認。
▲5月28日(雨/晴)
オオシロモンセセリ 初見日。
▲5月29日(曇)
ハクセキレイ
終認:この日を最後に見られなくなった。今期の初認は昨年の10月9日。例年だと3月末から4月にはいなくなるが、今期は一月程度遅かった。
▲5月30日(曇/晴/雨)
台風4号
通過 :AM11:00頃、東海上を通過していった。(弱い台風:990hPa
風速20m 暴風域し)。
▲6月2日(晴)
エリグロアジ
サシ
初認:夏鳥の定番。夏になると渡ってきて、海岸沿いの岩場や、海の中の離れ岩に集団で営巣する。年々渡来数が減少傾向にある。今年は何羽ぐらいが営巣してくれるか・・・。
ダイサギ
1羽 :畑で餌探し。 ホテイアオイ
満開
(写真下)あまりに見事だったので撮影。▲ 6月3日(雨/曇)
ハジロクロハラアジサシ
1羽 飛来。
ツバメ
渡り組 終認:数羽の群れで飛び交っていたが、翌日以降群れでの確認は無いので、ツバメの渡りはこの群れが最後と思われる。
コシアカツバメ
数羽飛来:南側の海岸沿いで数羽飛び交っていた。別の場所でも1羽確認。
旅鳥として渡りの途中立ち寄る。多いときは数十羽の群れで渡来する。滞在期間は短く、2~3日程度。 台風5号
通過:弱い台風5号が沖縄の南海上を東北東へ通過中(992hPa)。▲6月4日(晴)
サンコウチョウ 鳴き声を聞いた:(ギィー、ギィー)囀りは無い。
▲6月5日(晴)
アマツバメ 1羽
確認。 ホトトギス
囀り有り。
▲6月6日(晴/曇)
アサギマダラ 終認?:渡ることで知られるアサギマダラ。この日を最後に見られなくなった。初見日は昨年の10月25日。今期は、渡りの時期の個体数、越冬数ともに少なく感じた。
▲6月9日(曇)
モンキチョウ1頭確認:与論島では、数は少ない。キョウジョシギ
終認?:旅鳥として渡来する。少数越冬することもある。ギンヤンマ 初見:今年になって初めてギンヤンマを見た。
▲6月10日(曇)クロハラアジサシ
終認:いつもより長く滞在していたクロハラアジサシだったが、この日を最後にみられなくなった。▲6月11日(晴)
クマゼミ幼虫(写真左)確認:自宅の庭でブロックを起こしたら、その下にいた。ヤラセで
撮影しようと木の幹においたら落っこちた。 未だちょっと早かったかな?。とりあえず埋め戻して自分で出てくるのを待とう・・・、
と思っていたら行方不明になった。羽化するところを見たかったのに、残念。
ヒガンバナ
開花。
知人宅の花壇に1本咲いていた。
▲6月12日(晴/曇)コガネグモがシロオビアゲハ補食。
ハチ(キアシナガバチ?)の巣(写真右)発見:集合住宅地内の道路脇。アダンの葉に作りかけの巣を見つけた。まだ小さいが、与論島では最も怖いチブルバチ(方言名)。そこは子供たちの遊び場。でかくなったらちょっとやばいかも・・・と思っていたら数日後、アダンの枝ごと伐採されていた。だよねー。▲
6月16日(曇/雨) セミ(クマゼミ)
本鳴き:今日あたりから本鳴き。だいぶうるさくなってきた。 ▲6月18日(曇)タテハモドキ
初見日:成虫1頭。幼虫多数。 カナブン乱入:夜、自宅に飛び込んできた。今年初乱入。台風6号
通過中:昼過ぎ、西の海上を通過。影響少。 ▲ 6月19日(曇/雨)
トラフカミキリ?(写真右)発見:またまた変な虫を見つけた。林の脇に車を止めていたらバンパーにしがみついていた。こいつも初めての虫。図鑑で探したがよく分からない。ハチの仲間を捜したが見つからない。背中の模様がやや似ている奴がカミキリムシの中にあった。トラフカミキリとか言う奴。スズメバチにベイツ型擬態とある。たしかに最初はハチかと思った。今度、誰かに聞いてみよう。
▲6月21日(晴)沖縄地方梅雨明け。
▲6月23日(晴)ウグイス
春期囀り終認?:翌日以降囀りが聞かれなくなた。
タイワンウチワヤンマ(写真左)確認:ヨロン島では、ギンヤンマとともに最も大きいサナエトンボの仲間。こいつはなかなかの強者で、キアシナガバチを補食したのを見たことがある。
▲6月24日(晴)
イシガケチョウの幼虫:2頭、ハマイヌビワの葉にくっついていた。ツマベニチョウがいっぱい
:今年はツマベニチョウが多く見られる。時々いっぱい出てくる。同時に羽化するのでしょうか?。▲6月26日(曇)
ウスキシロチョウ 確認:暑くなるにつれて増えてきた?。アカトンボ(ショウジョウトンボ?)確認。
ナス(写真右)初収穫!:1月にいただいたナスの苗。素焼きの鉢で順調に育って、遂に!、最初
の1個を収穫ー!。まだまだ小さいのや、花とか蕾もあって、この後も期待できそう。▲6月27日(晴)アオスジアゲハの幼虫
:大きくなった幼虫確認。ヤブニッケイの葉にくっついていた。 ▲6月30日(晴)
グンカンドリ
飛来:与論島で見られる野鳥の中で最大級の鳥。オオグンカンドリなら、翼を広げると2mを超える。昨年の7月、コグンカンドリ
の若鳥が飛来した。翼を痛めて少し休んでいるようだった(写真左)。コグンカンドリでも翼開長1m80cm。
〈セミ時雨〉 この時期が最盛期かもしれない。面と向かい合っていても大きな声で話さないと聞こえない。かといって、うるさいという感じもあまりない。「静けさや岩にしみいる蝉の声」ってこういうこと?。・・・強度の耳鳴り?(語尾上げ)、そんな感じも。それにしてもこれほど自己主張の激しい生き物が他にいるだろうか。成虫でいられる期間が短いから・・・?。セミは、営巣末期のツミにとっては大切な食料。
巣立ち後のツミの巣に、たくさんのセミの羽根が見つかることがある。巣立ったばかりの幼鳥にとっても、餌を狩る練習にちょうどいいのかもしれない。大型の蜘蛛にとっても大切な食料。セミが掛かった蜘蛛の巣には翌日、お腹がパンパンにふくれあがった蜘蛛の姿が・・・。セミにとっては正念場。補食されるのを覚悟でわめき散らす。人生(?)の全てをこの一瞬にかける。ガンバレ!。燃え尽きろー!。・・・なんだこりゃ(^_^;)。
 ▲7月2日(晴)
稲刈り 初認(写真左):ガードレールに干し |