マイ・フィールド日誌
『ヨロン島』の、野鳥や昆虫、動物、植物など、素敵な住人たちを紹介します。
2003年写真日記

主な出来事 9月〜12月

9月1日( 台風12号 :沖縄の南海上を西へ 。 ツバメ 渡り初認9月にはいると同時に渡ってきた。数十羽ほどの群れがあちこちで見られた。 9月4日晴 オオシロモンセセリ 秋期初認。 9月5日(雨/晴 雨上がりの林縁には蝶がいっぱい:午前中雨、お昼頃雨が上がって日が差すとたくさんの蝶が出てきた。シロオビアゲハ、キチョウ、ヤマトシジミ、イシガケチョウ、ルリタテハ、・・・12種類、数十頭もの蝶が林縁の陰と日向の境目辺りで乱舞。見ていると楽しくなる。
アマサギ 群れ初認:10羽ほどの群れ飛来。 オオゴマダラ 1頭確認。
クロヨナ 開花(写真左)総合グランド裏の植樹木に初めてクロヨナの花を見た。クロヨナって、こんな花が咲くんだ!。
9月8日( リュウキュウアサギマダラ 確認:このごろよく見る。 人面蜘蛛?(種名不明)(写真右) 林縁によくいる奴。近づいてよく見ると、人の顔のように見える。口ひげを生やしたおっさん(語尾上げ)。ギャグマンガに出てそうな。ねじり鉢巻きすれば、ばかぼんのパパさんみたいな・・・。見えませんか?。 9月9日( ズアカアオバト 巣立ち雛(写真左)突然頭上で、ガサガサと音がした。何事かと見上げると、もがくようにして木の上から何かが落ちて来た。巣立ったばかりのズアカアオバトの雛だった。親鳥は木の上から見下ろしていた。普通こういう状況では親鳥はパニックになる。ヒヨドリだと、けたたましく鳴き叫び飛び回り、まさにパニック状態(外敵の注意をそらす効果はある)。シロチドリの親は、自分が怪我をしているような仕草をして外敵の注意を引きつけて雛が隠れる時間を稼ぐ。猛禽のツミなら攻撃してくる。でもこのズアカの親は、ただ見ているだけ。まるで飼い慣らされたドバトのように。ここは某子供会が運営している花園の脇。手入れが行き届いていていつもきれいな花が咲いている。優しい心遣いが野鳥にも伝わっているのか、安心しきっているようにも見える。
*野外で野鳥のヒナを見つけたら、そのままにしてその場を離れましょう。猫などの外敵に襲われる危険がある場所である場合は、木の枝や茂みなど安全な場所に移してからその場を離れましょう。親鳥は人を恐れて隠れていることもあります。心配だからといって連れて帰るのは、親鳥からヒナを取り上げてしまうことになります。自然の成り行きに任せましょう。人がヒナを育てるのは大変ですし、日本の法律では野鳥の飼育は許可なしではできません。
(日本鳥類保護連盟「私たちの自然」から一部抜粋)

不思議なソテツ
(写真右)見つけた:見た瞬間あれっ、と思ったが何が変なのかすぐには分からなかった。ただ何んか変だな、と。後ろへ回って見て納得。実はこのソテツ真横を向いていたのだ。持ち主の方に話を伺ったら、台風でこうなったのだとか。戦後食糧難の時代には貴重な食材のひとつだったそう。みんなこんなだったら収穫が楽だったろうけどね。 9月11日(曇/風) 非常に強い台風14号 (910hPa):沖縄の西を北上中。 9月15日(晴) キセキレイ 初認。 9月16日( アカアシシギ 初認。 オオムラサキシキブ 開花。 9月17日( オシドリ 確認。 9月18日(晴/曇 チョウゲンボウ 初認およそ半年ぶりに帰ってきた。 クサシギ 初認。 9月22日(
アカハラダカ 確認:渡りの途中、数日程度滞在することがある。 9月23日(晴) サンショウクイ 確認:20羽程の群れ。上空を飛去。 アカエリヒレアシシギ 確認(写真左):1991年5月以来12年ぶりに渡来。 アマサギ 渡り:数十羽の大きな群れが渡ってきた。 9月26日(晴コサギ 初認。 9月27日(晴) アジサシS.P(種名不明) 2種確認。 9月29日(晴) 小さなネズミの死体(写真右)を見つけた:この小さなネズミの死体を見ていつも思うこと。なんで、こんな所で死んでるの?これは遊歩道の真ん中。 花粉症発症:ひどい花粉症。秋の花粉症は、ブタクサやヨモギなどのキク科の植物が原因だとか。さあ、渡りの季節。今年はどんな野鳥に出会えるか楽しみ・・・、と思った矢先、出端をくじかれた。 9月30日(晴) セイタカシギ (写真右)初認貯水池に1羽のセイタカシギがやって来た。ずっと1羽で過ごしていた。10月17日に3羽のグループが飛来して4羽になった。月末までその貯水池を拠点にして一緒に行動していた。近くの海岸や、少し離れた海岸へも4羽一緒に餌を取りに行ったりしていた。11月に入るとすぐに、後から来た(たぶん)3羽が何処か(もっと南の島?)へ飛んでいってしまった。また1羽になったセイタカシギは11月14日まで滞在。その後飛去。今期の終認。 タイワンクズ 開花
【報提供分】
アカハラダカ : 渡り。9月10日、AM7:00頃、数十羽渡った。(INさん)
アカハラダカ : 渡り。
9月23日、:沖永良部で渡りを見た。(TKさん)
10月2日サシバ が渡って来た。:いつもの斜面林沿いの道。車で走行中、大きな陰がフロントガラスを横切る。車を止め双眼鏡で追う。予想通りサシバ(写真左)だった。前期終認は5月6日。およそ5ヶ月ぶり。お帰りなさい。 フタトガリコヤガ(ヤガ科)1頭発見自宅庭。こいつの幼虫はフヨウやオクラなどで時々見かける、シャクトリムシのようなかたちで鮮やかな色彩をした好きになれないヤツ。以前、花が綺麗だから庭に植えようと思ってもらってきたフヨウに、この幼虫がいっぱい付いていて、パニクったことがある。たまに大発生することがあるから気をつけよう。 10月13日(晴)サシバの群れが渡るのを確認 :午前9時40分、50羽ほどの群。 10月15日ニイミシが吹いた と、沖縄のラジオでと報じていた。季節の変わり目に吹く北よりの強い風。ニイミシが吹く頃、サシバも渡りのピークを迎える。10月2日(晴) カワセミ 確認時々現れる。今年は同じ場所で6月に次いで2度目。この辺りで生息している可能性有り。要注意。
10月3日(晴) コムクドリ の群れ飛来:今期初認。およそ50羽ほどの群れ。電線に止まっていた。 10月8日(雨/晴)雨上がりは蝶がいっぱい。:雨上がりの林縁、乱舞する蝶、「そうだ、数えてみようー」。16種で、なんとその数104頭!!。 アサギマダラ 飛来(写真右):斜面林沿いの道路脇で1頭 6月6日の春期終認以来約4ヶ月ぶり。以後徐々に数が増え月末近くに一定点辺り16頭まで増えるが伸び悩む。今期はそれほど多くないようだ。 ツルボ (写真左)面白い花を見つけた!。初めて見る花。スイセンのように細長い葉が集まった中心から10cmほどの花茎が出て、その先にモジャモジャっと薄紫色の花が付いいて、なんかいい感じ。図鑑で調べたらユリ科の「ツルボとあった。・・・変な名前。年配の方に話を聞いた。「ウップイグサだ。昔はたくさんあった、最近は見なくなった」。それにしてもツルボ」にしろ、「ウップイ」にしろ、変な名前だ。 10月13日ウグイス 囀り終認
10月14日
バ ン (ターグミル)(写真右)が居なくなった。
:ある貯水池に住み着いていた2羽のバンが、姿を消した。理由は分からない。近くで道路工事が始まったせい?。4月に何処かから移り住んで以来すっとその貯水池周辺で暮らしていた。9月には4羽にまで増えていたのに、10月14日を最後に忽然と姿を消した。その後カイツブリがその貯水池に住み着いているが、カイツブリがやって来たのは11月の中旬だから追い出されたとは考えにくい。ミサゴが近くの藪を休息場にしていて、時々その貯水池で水浴びをしていた。まさかミサゴに狩られた?。それともミサゴをいやがって移動したのか。あるいは、工事のせいで人や車の行き来が多くなり、それを嫌ったのか。このところ数が減っていて与論島から姿を消し兼ねない状況にあるバン。どこかで元気に暮らしていればいいが。10月23日、別の場所で1羽の若鳥の死体を見つけた。フミルターグミルウイクドゥイウジラピャンクサパマチジュイユムドゥイ、・・・、次第に数が減り姿を消していく古くからの島の住人たち。彼らにとって、この島はもう、住み良い場所ではなくなってしまったのでしょうか。 10月20日(晴) ハクセキレイ 初認 (写真左) 10月21日(晴/強風)イワツバメ 確認:1羽、住宅街の上空を飛んでいた。10月21日(晴/強風) ツバメ 終認:渡りの途中立ち寄っていたツバメがこの日を最後に見られなくなった。
10月23日(晴/強風アオタテハモドキ :1頭 畑の間の未舗装の道。こんな感じの所で見ることが多い。 8月20日以来今年2例目。10月24日ベニモンアゲハ1頭確認:今年は少ない。
10月27日(晴/曇)
ア ト リ (写真右)飛来
:20羽ほど群れ。渡りの途中立ち寄った群れ。10年ほど前までは渡りの時期にはモクマオウ林の周辺で毎年確認できていた。最近はなぜか立ち寄ってくれない。素通りしていってしまうのか・・・。 ウグイス 地鳴き初認クワゾウムシ を見つけた。 懐かしい虫。子供の頃よく捕まえて遊んだ。
その他
月下美人(写真左) :10月13、14日、咲いた。
フクログモの一種 (カバキコマチグモ(写真右)10月8日(雨/晴) 器用に折り曲げられたボクソウの葉があった。好奇心に駆られて開けてみた。小さな蜘蛛が入っていた。図鑑で探したら、フクログモ科のカバキ
コマチグモが、そんな巣を造るらしい、のだけれど、解説を読んで驚いた。なんと、あの生まれた子蜘蛛が親蜘蛛を食べる習性があるという、あの噂に聞く蜘蛛らしいのだ。そんな蜘蛛がこの与論島に!・・・、へえ〜。と、感心しているバヤイではなかった。この蜘蛛は日本では最も毒性の強いクモで、噛まれると半日から1日ぐらい痛む。と書いてある。危うく持って帰るとこだった。珍しいから持って帰ろうかなーと、その時一瞬思ったりなんかしたのだ。気をつけよう。
情報提供分
コミミズク10月26日、電柱の上に止まっているのを見た。T.Kさん
オオコウモリ : 10月の初め頃、モクマオウ林内にいるのを見つけた。K.Sさん


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 11月〜12月 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
カイツブリ (写真左)11月12日初認 バン(たーぐみる)より一回り小さい小型の水鳥。与論島へは、旅鳥又は冬鳥として渡ってくる。一時期、自然の池が無くなったせいで来なくなっていたが、貯水池が多くできたことで、少数ながらまた見られるようになった。人が近づくと潜ってしまい、なかなか出てこない潜水の達人。離れたところから双眼鏡でじっくり観察すると、その仕草がなんとも可愛らしい。丸っこいお尻がチャームポイント。11月12日、バンが姿を消した貯水池に2羽が飛来。12月16日には3羽になり、31日には4羽に増えた。
アマサギ 少数越冬中。数羽の群れが放牧された牛のまわりで虫を補食していた。小春日和ののどかな風景。向寒の憂鬱を忘れて心安らぐひととき。野鳥たちに「ありがとう」。 コサギ 少数越冬中。アマサギが、畑や草地などの開けた場所に群れで居るのに対し、コサギは田んぼや池などの水辺に単独でいることが多い。
ササゴイ11月7日初認。数羽程度越冬中。 ダイサギ 数羽越冬中。 チュウサギ 少数越冬中。 キンクロハジロ(写真右)初認は、11月26日。貯水池に飛来。12月3日まで滞在して、その後飛去。キンクロハジロの与論島での確認は、およそ10年ぶり。カイツブリ同様、自然の池があった頃は時々姿を見せていた。 コガモ 初認は11月7日。11月末まで滞在。 サシバ 越冬中。渡来数は前期より少なく、例年よりやや少ない程度。 農業を営むYさん:「弱っているサシバを捕まえたので、Mさんに預けたら、肉食って次の日逃げたと言っていた。他にも1羽死んでいるのをみつけたけど、農薬の混ざった水を水槽に入れたまま畑の脇に置いといたが、そのせいかなあ、早めに処分しておけばよかったと思ってすごく後悔した」と仰っていた。
ミ サ ゴ ほぼ島全体で確認。生息数は2〜3羽(推定)。6ヶ所で見られたが、行動範囲が広い(島全体)うえに個体識別ができないで、同じ鳥なのか、別なのかよく分からない。2羽一緒にいるところを何度か確認しているので、現時点では個体数は、2羽以上4羽以下と推測される。 チョウゲンボウ数羽程度が越冬中。今期は少なめ。
オオバン(写真左)およそ12年ぶりの確認。奄美大島や沖縄では冬鳥として越冬しているようだが、広い湖沼や池に棲む鳥なので、与論島は通り過ぎていってしまうのかもしれない。それでもまれに、渡りの途中立ち寄ることがある。バン(たーぐみる)より一回り大きい。 シロチドリ10〜20羽程度の群れを2ヶ所で確認。 ムナグロ数十羽が群れで越冬中。 イソシギ数羽程度が越冬中。3ヶ所で確認。 キョウジョシギ 数羽〜20羽程度の群れが、海岸で越冬中。 クサシギ11月中旬に確認。 クロハラアジサシ11月5日から13日まで滞在。 キセキレイ 越冬中。 ハクセキレイ 越冬中。 シロハラ (すー)初認11月12日。冬鳥の定番。今期は渡来数が非常に少ない。 ジョウビタキ少数越冬中。 ツグミ 11月、12月に1回ずつ確認アオジ 11月7日初認。冬鳥の定番。今期は渡来数が非常に少ない。 コムクドリ 11月13日、十数羽の群れ。12月16日、二十数羽の群れ。 ムクドリ 12月26日、十数羽の群れ。
ツマベニチョウ(写真左):11月から12月にかけて、なぜかわんさか出てきた。もしかして・・・と、自宅のギョボクを調べたら居た。ツマベニの幼虫が、いっぱい。こんなの(写真右)が・・・。一年を通しても今年は多く見られた。
ムラサキツバメ(写真右)11月の末、見慣れない蝶を見つけた。斜面林とサトウキビ畑にはさまれた農道。視野の隅を掠めて黒い影が飛び去った。視線を向けると数メートル先の地面に舞い降りた。シルエットはほぼ三角形。アオタテハモドキ!?。そーっと近づいてみる。アオタテじゃない。シジミにしてはちょっと大きい。タテハのようでもあり、セセリっぽくもある。頭の中の図鑑を必至にめくったが該当する蝶が出てこない。逃げないうちにとりあえず撮影。あとで本物の図鑑で探したら、どうやら「ムラサキツバメ」というシジミチョウの仲間らしい。図鑑によると幼虫の食草がブナ科のマテバシイやシリブカガシだそうで、与論島には無い(たぶん)。てことはこの蝶、沖縄当たりから風に流されて来たのでしょうか。初確認。
リュウキュウムラサキ(写真左):例年より多い。というか、まだ生きていた・・・という感じ。例年だと10月末が限度、1999年の11月2日というのが、過去の最も遅い記録。それを大幅に更新する12月16日。寒さに弱いとされる南方系の蝶なので、これもやはり温暖化の影響でしょうか。 ギンヤンマ11月5日終認。 リュウキュウコスミレ 開花。 ツワブキ11月17日、開花。12月の中旬にはいい感じで見頃になった。ツワブキの花にはいろんなチョウや昆虫が集まる。
ホソバワダン(写真左)ほぼ満開:11月の中頃、西側の海岸沿いの岩場に、黄色い絨毯を敷き詰めたように咲いていた。 クワゾウムシ1匹見つけた。ゲットウの葉にしがみついていた。 サトウキビ 11月19日、開花。
リュウキュウアオヘビ(おーぬじ)(写真右)
11月28日。車に轢かれたと思われる死体発見。通称アオダイショウ。「リュウキュウアオヘビ」というやつだと思う。去年の7月に生きているのを見たが、生息数はたぶん少ない。リュウキュウアオヘビは南西諸島の固有種。なんとかこの与論島でも生息し続けて欲しい。
稲刈り(三期米?):11月19日、ガードレールに刈り取った稲が干してあった。 ワタセジネズミ (ぎじん)死体:12月28日、今度は車庫の前のコンクリートの上で死んでいた。外傷は無いからネコとかに襲われたという訳ではなさそう。そのぎじんが「何でこんな所で死んでいるか事件」の謎を解く鍵になるかも知れない記事を見かけた。何の記事だったか思い出せないが、内容は「ワタセジネズミは寒さに弱く、凍死することがある。」というもの。読んだ瞬間「あっ!」と思ったが、さて真相はどうなんでしょうか。
パパイヤ (写真左)12月25日、思わす笑ってしまうような、面白いパパイヤを見つけた。高さ50センチぐらいで、地面すれすれから実がいぱい付いていた。持ち主の話では、台風で倒れたのをほっといたらこうなったとか。後ろに回ってみると、なるほど、2メートルほどの幹が横たわっていた。台風の悪戯。自然はいろんなことをやってくれる。遊び心もいっぱい。探せば楽しいことがたくさんある。

情報提供分
コウノトリ11月4日、島の北側の海岸で、西の方に向かって飛んでいくのを見た。初めてだったけど、大きさ、飛び方、羽の模様など、絶対に間違いない。と言い切っていた。T.Kさん(ヨロン野鳥友の会)。 10年ほど前にもH.Mさん(ヨロン野鳥友の会)が確認(写真右)しているので、与論島では2例目。 今年の 7月16日に、西側の海岸でコウノトリらしい大型の鳥を見たが、距離が遠い上に双眼鏡を持っていなかったので確認はできなかった。もしかしたらあれも・・・。惜しいことをした。
2003年最後の夕日 12月30日午後5時45分(頃)。兼母海岸の沖に沈む夕日を見送る。翌日31日は天気が悪くて見ることができなかったので、この30日の夕日が2003年の最後の夕日となった。

その他の住人達
オオゴマダラ2002年の夏以降、オオゴマダラの減少傾向が続いていたので心配していたが、2003年は、とうとう過去最低の水準にまで落ち込んでしまった。原因はよく分からないが、2002年の6月から7月にかけて立て続けに襲来した台風が少なからず影響しているのではないかという気がする。6月に4号台風、7月には6,7,8,9号と発生し、家屋や農作物にも多くの被害をもたらした。海岸付近に生育するホウライカガミやそれを食草とするオオゴマダラの幼虫にもかなりの影響があったのではないか。成虫の寿命が長いことでかろうじて出現率は出たものの、後に続く幼虫が育たない。2002年に続いて2003年も10,11,12月と出現率0の月が続いている。このまま与論島からオオゴマダラがいなくなってしまうのではないかと心配している。(沖縄から成虫が風に乗って供給される可能性はあるが)下の表は2000年から2003年までのオオゴマダラの出現率をグラフにしたものです。


確認できた野鳥81
出現率(出会う確率):0%=−、20%未満=△、50%未満=○、50%以上=◎
科 名
種 名 (生息状況)
平均出現率%
1 2 3 4 5 6 7 8 9101112
カイツブリ カイツブリ(冬鳥)
33.3
△−−−−−−−−−○◎
グンカンドリ
グンカンドリS.P.
5.0
−−−−−△−−−−−−
サギ アオサギ(旅鳥)
16.5
○△△△−△−△○○△△
アマサギ(旅鳥・冬鳥)
44.9
○△−◎◎◎△−◎◎○△
クロサギ (留鳥)
22.1
△△○△△△○△○○○−
コサギ(冬鳥)
9.9
−△△○△△△−△△△△
ササゴイ(冬鳥)
7.5
△△−△−−−−−−△−
ダイサギ (冬鳥)
22.0
△○△○△○○△○○○△
チュウサギ(冬鳥)
43.0
○○◎○○◎△△◎◎◎◎
コウノトリ コウノトリ(迷鳥)
5.0
−−−−−−−−−−△−
ガンカモ オシドリ(旅鳥)
10.5
−−−−−−−−△△−−
カルガモ(旅鳥)
15.0
△−−−−−−−−−−−
キンクロハジロ(旅鳥)
9.0
−−−−−−−−−−△△
コガモ(旅鳥)
10.0
△△−−−−−−−−−−
シマアジ(旅鳥)
7.5
△−−−−−−−−−△−
ヒドリガモ(旅鳥)
5.0
−△−−−−−−−−−−
マガモ(旅鳥)
5.0
−△−△−−−−−−○◎
カモS.P.(旅鳥)

8.5

△△−−−−−−△−△−
ワシタカ アカハラダカ(旅鳥)
13.0
−−−−−−−−△−−−
サシバ(冬鳥)
68.2
◎◎◎◎△−−−−◎◎◎
ツミ (留鳥)
19.6
−△−△○○○○○△△△
ミサゴ (冬鳥・旅鳥)
28.4
○○○○△○○○○○○△
ハヤブサ チョウゲンボウ(冬鳥)
47.7
◎○○−−−−−△◎◎◎
ミフウズラ ミフウズラ(留鳥)
9.0
−−−−−−−△−−−−
クイナ オオバン(旅鳥)
4.0
−−−−−−−−−−−△
バン(留鳥)
25.0
−−−△△−○○◎◎−−
ヒクイナ(留鳥)
5.0
−−−−−−−△−−−−
チドリ ケリ(旅鳥)
5.0
−△−−−−−−−−−−
コチドリ(旅鳥)
5.0
−−△△−−−−−−−−
シロチドリ(留鳥・冬鳥)
7.0
−−△−−−−△−△△−
タゲリ(旅鳥)
5.0
−△−−−−−−−−−−
ムナグロ(冬鳥)
20.7
△△△○−−−△○○○○
シギ アカアシシギ(旅鳥)
9.0
−−−−−−−−△−−−
イソシギ (旅鳥)
11.8
△△△△△−−△○△○△
キアシシギ(旅鳥)
7.0
−−−△−−−−△−−−
キョウジョシギ(旅鳥)
8.1
△−−△△△−△−△△△
クサシギ(旅鳥)
6.3
−−−△−−−−△−△−
タカブシギ(旅鳥)
5.0
−−△−△−−−−−−−
タシギ(旅鳥)
5.0
−−△−−−−−−−−−
シギS.P.
4.5
−△−−−−△−−−−−
セイタカシギ セイタカシギ(旅鳥)
20.3
−−−−−−−−△△○−
ヒレアシシギ アカエリヒレアシシギ(迷)
4.0
−−−−−−−−△−−−
ツバメチドリ ツバメチドリ(旅鳥)
5.0
−−−−−−−△−−−−
カモメ エリグロアジサシ(夏鳥)
17.7
−−−−−△○△△−−−
クロハラアジサシ(旅鳥)
19.3
−−−−△△−−−−○−
コアジサシ(旅鳥)
8.0
−−−−−−−−−△−−
ハジロクロハラアジサシ
5.0
−−−−△△−−−−−−
ベニアジサシ(夏鳥)
5.0
−−−−−−−△−−−−
アジサシS.P.
15.5
−−−−△−−△○△−−
ハト カラスバト (留鳥)
18.7
−−△△△△△○○△○○
キジバト(留鳥)
100
◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎
ズアカアオバト (留鳥)
28.7
−△△◎◎○○△△−−−
ホトトギス ホトトギス(旅鳥)
13.6
−−−−△△○−−−−−
フクロウ アオバズク(旅鳥)
9.0
−−−−△−−−−−−−
コミミズク(旅鳥)
4.0
−−−−−−−−−△−−
アマツバメ アマツバメ(旅鳥)
5.0
−−△−△△−−−−−−
ヒメアマツバメ(旅鳥)
5.0
−−−−△−−−−−−−
カワセミ アカショウビン(夏鳥)
5.0
−−−−−−−△−−−−
カワセミ(迷鳥)
4.5
−−−−−△−−−△−−
ヤツガシラ ヤツガシラ(旅鳥)
4.5
−−△−−−△−−−−−
ツバメ イワツバメ(旅鳥)
4.0
−−−−−−−−−△−−
コシアカツバメ(旅鳥)
7.5
−−−−△△−−−−−−
ツバメ (旅鳥)
33.3
−−○◎△△△○◎○−−
リュウキュウツバメ (留)
100
◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎
セキレイ キセキレイ(冬鳥)
23.2
△○△−△−−−△○○○
ハクセキレイ(冬鳥)
51.0
◎◎○△−−−−−○◎◎
ビンズイ(旅鳥)
17.7
○○△△−−−−−−−−
セキレイS.P.
4.0
−−−−−−−−△−−−
サンショウクイ サンショウクイ
4.0
−−−−−−−−△−−−
ヒヨドリ ヒヨドリ (留鳥)
78.6
◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎
モズ モズ(冬鳥)
5.0
−−△△−−−−−−−−
ヒタキ(ツグミ亜科)





(ウグイス亜科)
(ヒタキ亜科)
(カササギビタキ亜科)
イソヒヨドリ (留鳥)
100
◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎
シロハラ(冬鳥)
58.1
◎◎◎○−−−−−−△△
ジョウウビタキ(冬鳥)
27.6
○○−−−−−−−−−△
ツグミ(旅鳥)
8.5
△△−−−−−−−−△△
ルリビタキ(冬鳥)
22.5
○○−−−−−−−−−−
ウグイス(留鳥)
61.2
◎◎◎◎◎○−△○○◎◎
セッカ (留鳥)
66.2
−○◎◎◎◎◎◎◎○△△
サンコウチョウ(夏鳥)
5.0
−−−−△△−−−−−−
メジロ メジロ (留鳥)
100
◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎
ホオジロ アオジ(冬鳥)
66.5
◎◎◎○−−−−−−○◎
ホオジロS.P.
5.0
−−−−△−−−−−−−
アトリ アトリ(旅鳥)
4.0
−−−−−−−−−△−−
ムクドリ コムクドリ(旅鳥)
5.4
−△−△−−−−−△△△
ムクドリ(旅鳥)
4.5
△−−−−−−−−−−△
オウチュウ オウチュウ(迷鳥)
5.0
−−−−△△−−−−−−
確認できた蝶37種
出現率(出会う確率):0%=−、20%未満=△、50%未満=○、50%以上=◎

科名
種名
平均出現率%
1 2 3 4 5 6 7 8 9101112
セセリ イチモンジセセリ
4.5
−−−−−−−△−△−−

オオシロモンセセリ

15.5
−−−−△△−−△○−−
オキナワビロードセセリ
5.0
−−−△−△−−−−△−
チャバネセセリ
33.5
−−−−−△○○○◎◎△
アゲハ アオスジアゲハ
34.5
−△○△◎◎◎○△△△△
アゲハチョウ
34.0
−−−−○◎○○△△−−
シロオビアゲハ
84.6
−○◎◎◎◎◎◎◎◎◎○
ジャコウアゲハ
46.1
◎◎○◎◎○△△△○△−
ナガサキアゲハ
35.2
−−−△○◎◎△△△△−
ベニモンアゲハ
15.3
−−−○○−○△−△△−
モンキアゲハ
15.6
−−−−△○△−−−−−
シロチョウ ウスキシロチョウ
39.3
△−−△○○◎◎◎◎○−
ウラナミシロチョウ
15.5
−−−−−△△○−△−−
キチョウ
58.3
△○○◎◎◎◎○○◎◎◎
ツマベニチョウ
50.4
○△△◎◎◎◎○△△◎◎
ナミエシロチョウ
39.5
−−−−◎△○◎◎○△○
モンキチョウ
15.0
−−−−△○△△−−−−
モンシロチョウ
68.7
−−−◎◎◎○−−−−−
シジミチョウ アマミウラナミシジミ
7.6
−−−−△△−−△−−−
ウラナミシジミ
7.2
−−△△△−−−−−△−
ムラサキツバメ
5.0
−−−−−−−−−−△−
ヤマトシジミ
70.4
△○△○◎◎◎◎◎◎◎◎
マダラチョウ アサギマダラ
30.4
△△○△○△−−−◎◎◎
オオゴマダラ
6.3
△△−−−△△△△−−−
カバマダラ
15.8
−−−−△○△△○△○△
ツマムラサキマダラ
43.6
−−−△○○◎○○◎◎◎
リュウキュウアサギマダラ
22.6
−−−△○○○○△○△△
タテハチョウ アオタテハモドキ
4.5
−−−−−−−△−△−−
アカタテハ
33.1
−−△○○○△−△○◎○
イシガケチョウ
66.0
−○○◎◎◎◎○◎◎◎◎
タテハモドキ
1.05
−−−−−△○○△○○△
ツマグロヒョウモン
20.3
−−△△○○○△△△○○
ヒメアカタテハ
11.6
△−−−−△△△−△○−
リュウキュウミスジ
46.4
−△△△◎◎◎○◎◎◎◎
リュウキュウムラサキ
22.8
−−−−△−−△◎○○△
ルリタテハ
68.6
−−○◎◎◎◎◎◎◎○○
ジャノメチョウ ウスイロコノマチョウ
4.0
−−−−−−−−−△−−

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