マイ・フィールドの住人たち


クビワオオコウモリ(?)

2005年3月15日、自宅庭のイシカタ(ミカン)の木にいるところを家族が見つけて撮影しましたイシカタの実を食っていたようです。


たぶん、オオコウモリ(Pteropus dasymallus)の仲間で、南西諸島に広布しているとされる、クビワオオコウモリではないかと思われます。
与論島では多いときで年に数件の目撃情報があります。
少数生息の可能性もありますが、沖縄本島や沖永良部島辺りから飛来しているのかも知れません。


クビワオオコウモリ

体長20cm前後。羽を伸ばすと1m近くにもなる大型のコウモリで、口之永良部島以南の南西諸島に広く分布。日中は林内の樹上に休み、日没後から飛翔。草食性で、木の実などを食べます。


与論島には他に
小型のコウモリがいます。
岩穴や鍾乳洞
に棲み、夜間、昆虫などを補食するために、外に出て飛び回っているのを見ることがあります。詳しいことは分かりませんが、生息場所、大きさなどから、リュウキュウユビナガコウモリではないかと思われます。指が一本長いのが特徴で、見る機会があったら確認してみてください。

リュウキュウユビナガコウモリ
(Minipoterus schreibersi blepotis):
洞穴などを棲み家とする小型のコウモリ。空中で飛翔しながら昆虫などを補食。日中は洞穴内の天井に集団を作って休み、夜間に洞外で活動。奄美諸島から沖縄、八重山諸島に分布。

参考資料
「鹿児島のすぐれた自然」。「ふる里の動物たち」。「環境庁:南西諸島における野生生物の種の保存に不可欠な諸条件に関する研究」。他

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