マイ・フィールドの住人たち
マイ・フィールドで出会った住人たちを紹介します。
日に日に、減少していく与論島の自然、それでもたくましく生きている奴、必死で環境の変化に適応しようとがんばっている者、挫折していく者、すでに過去の住人となってしまった先住の民、などなど。
       
       

オオコウモリ・シンジュサン・イタチ・ヤシガニ

オオコウモリ(オオコウモリ科)
林の奥に怪しい物体が・・・
・・・・
バードウォッチング中、 偶然出くわした。
島の西側にあるモクマオウ林の中。まるで枝に引っかかったボロ布。近寄ってみると、それはなんとも奇妙な物体。ぶらさがったまま、ゆらーりと身体をまわした。目が合った。涙目。「フン」てな感じで眠たそうに一瞥。そして目を閉じて、横を向いた。棒っきれかなんかで突っついてみたい衝動を、かろうじておさえて、その場を離れた。 もすこし寝させろと訴えかけているような気がしたのだ。また、逢いたいな。今度逢ったら触ってみたい。旧知の友として・・?、挨拶代わりに指先でつんつんしてみよう。それとも後頭部をナデナデしてやろ
寝る

たぶん小犬みたいな感触?。・・・触ってみたい



シンジュサン (ヤママユガ科)
深夜、窓の外でパサパサ音がした。寝ぼけメジロでも迷い込んだかと思いながら、ライトで照らして驚いた。一瞬鳥肌が立つほどのでかい蛾
図鑑で見たことのある、ほら、あの、えーっと、世界一大きいとかいう何とかサン。こいつは一大事。急いでカメラにストロボをセット。しかし場所が悪くてうまく撮れない。しょうがない入れちゃえ、てなわけで部屋の中に誘導してパチリッ。ちゃんと図鑑通りにポーズとってくれるあたりは、さすがカメラ慣れしている。などと思っていたら、こいつは、あの有名な
ヨナグニサン じゃないと、後で知って、ちょっとガッカリ。撮影後は、部屋からだすのに一苦労。傷つけちゃあかわいそうだからねぇ。収集家なんぞに捕まるんじゃねーぞ。

イタチ(イタチ科)
これは、知人が撮影に成功したもの。よく見かけるけど、なかなか撮らしてくれない。見ためは、かわいいんだけど、なんであんなにどう猛なんでしょうか。我が家の庭先にも時々現れる。こいつのおかげで鶏飼うのをあきらめた。何羽やられたか、こいつに(写真とは別イタチ)。親鳥すら食い殺してしまう。庭の周りを網で囲い、さらに鶏小屋作っても防げない。どこかから侵入してくる。しかも執念深い。ある日の夕方、鶏が騒ぐので行ってみるとヤツが鶏小屋から逃げていった。中で雌鳥が1羽うずくまっていた。板と網と石う使って、入り込みそうな隙間を全て塞いだ、・・・つもりだった。これなら大丈夫、と思っていたら、しばらくしてまた鶏が騒ぎ出した。なんと、こんどは地面を掘って床下から潜り込んでいた。これじゃ”いたちごっこ”そのものじゃねーか。ってことで、鶏飼うのをあきらめたのだ。その鶏は、このイタチを撮影した知人宅で、元気に暮らしている。

ヤシガニ

「ちょっと手に負えない、何とかして」と言われて、お隣さんから預かったヤツ。
誰かからもらったとか言ってた。
そんなこと言われても、こっちだってこんな
モンスターみたいなやつ、どうすりゃいいんだ。どうすりゃ・・・、そうだ、もとに戻してやればいいんだ。
どこか、人目に付かない所へ逃がそう。藪の中がいいか。海岸の近くがいいかもしれない。食いモンも見つけやすいとこがいい。ってことは、・・・あの辺か。

夜、車で走っていて、道路の端を歩いているのを見かけることもあったが、そういやあ、最近はほとんど見なくなった。数が減ってきているのかも知れない。


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