マイ・フィールドの住人たち


速報 ホームズ彗星
17P/Holmes

10月24日、急激に明るくなった「ホームズ彗星」。
大型の望遠鏡でも見えるか見えないかという非常に暗い17等から、肉眼でもはっきり見える、
2〜3等級まで急激に明るくなった。位置はペルセウス座α星の近く。双眼鏡で観ると中心が明るく、
丸い雲の塊の様に見える。望遠鏡を使うと深海に住むクラゲの様にも見える。
11月15日撮影の写真では、視直径が約27’55”。これは月の大きさにほぼ匹敵する。
さらに、12月2日撮影の写真では、視直径が約44’57”で、太陽の約1.4倍にまで大きくなった。


2007年12月 2日


11月6日のホームズ彗星の位置。
ペルセウス座α星は2等星(1.8)、カペラは1等星(0.2)



2007年10月28日
赤経:03h49m50s赤緯:+50°25’17”
GSC3334:106付近。(元期2000)
近くに満月を過ぎたばかりの明るい月。そんな状況でも、肉眼ではっきり見えるほど。球状星団を明るく、大きく、した様な感じで丸く見えた。


2007年11月6日
赤経:03h41m12s赤緯:+50°33’58”
GSC3321:1738付近。(元期2000)
双眼鏡で観ると、ペルセウス座のα〜δ方向に放射状に噴出物が見える。

2007年11月15日
赤経:03h28m44s、赤緯:+50°20’16”
GSC3320:1392付近。(元期2000)

中心部が明るく、まわりにガス状の噴出物が見える。
少しずつペルセウス座α星の方へ移動している様です。 上の明るい星がペルセウス座α星:等級1.8

2007年12月2日
赤経:03h10m28s、赤緯:+48°53’52”
GSC3318:712付近。(元期2000)
視直径:約44’57”で、これは太陽の約1.4倍になる(太陽の平均視直径は約32’)。
2007年12月11日
赤経:03h03m30s、赤緯:+47°26’51”
GSC3314:1850付近。(元期2000)
この頃から、周りも中心部も薄くなり始めた。

2008年1月6日
赤経:03h00m11s、赤緯:+43°07’37”
SAO38497付近。(元期2000)
周りのガスが分散して、だいぶ暗くなってきた。

*彗星の位置(赤経、赤緯) は、近くの星の位置から推測したおおよその位置です。公式な記録ではありません。

撮影:与論島 2007年10月28日〜2008年1月6日

参考資料:「新標準星図」「天文年間2007年版」「TheSkyAstronomy Software」他


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